指定暴力団山口組の2次団体で、縁日などで露天商(テキ屋)を運営する「小車誠会(おぐるままことかい)」(大阪市西成区)が、9月末に山口組を除籍となっていたことが15日、捜査関係者などへの取材で分かった。全国で暴力団排除条例が施行され、暴力団の資金源根絶への機運が高まるなか、暴力団の看板を掲げたまま商売を続けていくのが難しくなったことが要因とみられる。
除籍は、暴力団社会からの追放処分にあたる絶縁や破門とは異なり、山口組から離脱することを意味する。山口組直系の同会は、西日本有数のテキ屋系暴力団として知られる。
祭りを開く寺社や自治体などは暴排条例の施行前も、警察と協力して暴力団が関与する露天商の参加を拒んできたが、チェックが行き届かないなどの理由で完全には排除できなかったのが実情。昨年12月に開催された「OSAKA光のルネサンス2010」(大阪市など主催)でも、組員が運営する露店が出店登録され、市側が直前に出店を排除するトラブルがあった。
暴排条例は身元照会の徹底などにより、これまで暴力団が使ってきた“抜け道”をふさいで資金源を絶つのが狙い。今年4月に施行された大阪府の暴排条例でも暴力団への利益供与は禁じられており、同会が山口組から離脱した背景にも、相次ぐ締め付けの強化があるとみられる。
同様の動きが広がれば暴力団の弱体化につながるが、大阪府警の捜査関係者は「偽装的な離脱の可能性もある。今後も引き続き、動向を注視していきたい」と話している。
除籍は、暴力団社会からの追放処分にあたる絶縁や破門とは異なり、山口組から離脱することを意味する。山口組直系の同会は、西日本有数のテキ屋系暴力団として知られる。
祭りを開く寺社や自治体などは暴排条例の施行前も、警察と協力して暴力団が関与する露天商の参加を拒んできたが、チェックが行き届かないなどの理由で完全には排除できなかったのが実情。昨年12月に開催された「OSAKA光のルネサンス2010」(大阪市など主催)でも、組員が運営する露店が出店登録され、市側が直前に出店を排除するトラブルがあった。
暴排条例は身元照会の徹底などにより、これまで暴力団が使ってきた“抜け道”をふさいで資金源を絶つのが狙い。今年4月に施行された大阪府の暴排条例でも暴力団への利益供与は禁じられており、同会が山口組から離脱した背景にも、相次ぐ締め付けの強化があるとみられる。
同様の動きが広がれば暴力団の弱体化につながるが、大阪府警の捜査関係者は「偽装的な離脱の可能性もある。今後も引き続き、動向を注視していきたい」と話している。
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