2011年3月22日火曜日

福島原発のサーモグラフィ画像を公開


防衛省は20日、福島第一原発の1号炉から6号炉までの温度を測定した赤外線サーモグラフィ装置の画像を公開した。画像は20日13時8分から13時42分までの間、高度約900mから撮影されたもの。

結果は、19日の調査とほぼ同じく、使用済み核燃料プール部分の温度は、全て100度未満となり、原子力安全保安院からは「プールには水は入っている」との指摘があったとしている。

次回の計測は23日の予定。


福島第1原子力発電所における温度測定結果

●第1号炉:58度
●第2号炉:35度
●第3号炉
使用済燃料貯蔵プール上:62度
格納容器上:128度
●第4号炉:42度
●第5号炉:24度
●第6号炉の一部:25度


計測条件
●計測日時:3月20日13時08分〜13時42分
●天候:曇り
●気温:10度(福島県相馬市、13時)
●高度:約3000ft(約900m)
●使用ヘリ:CH-47(陸自第1ヘリコプター団)
●使用機材:NEC/Avio 赤外線サーモグラフィ装置他
●撮影範囲:約87m×約65m(@3000ft)

2011年3月16日水曜日

「孫さ、いねえか!」 体育館に大声響かせ再会果たす 岩手・大槌町


町長までも行方不明となるなど、津波で壊滅的な被害を受けた岩手県大槌町。数十人が身を寄せる県立大槌高校体育館には16日朝、大声が響き渡った。

 「孫さ、いねえか!」。

 一瞬の間があった後、いくつも並んだ毛布の列の中から高々と手が振られた。

 大槌町小槌の阿部英男さん(76)と妻の光(みつ)さん(75)の目には涙が浮かんだ。毛布には、孫の黒沢大輔さん(25)がくるまって笑顔を見せた。

 阿部さん夫妻の自宅は山側にあり、津波被害は免れたが、釜石市の長男や、町内の孫が気になり、すぐ車に飛び乗った。

 釜石市も壊滅的な被害だった。「もしかしたら」との不安がよぎったが、自らを奮い立たせ避難所をすべて回った。一度訪れた避難所も何度も訪れ、14日になってようやく長男の消息を確認した。

 「次は孫」。すぐに大槌町に住む孫の黒沢さんを捜しはじめた。長男のときと同様、繰り返し同じ避難所にも足を運んだ。

 大槌高校に避難しているという情報を得たのは15日夜。2人は疲労のピークに達していたが、避難所に駆けつけ、気付くと腹の底から声を出していた。「黒沢大輔さ、いねえか!」。

 光さんは「無事に生きていてくれて良かった」と涙を浮かべて黒沢さんらと抱き合った。

 そのとき、2人の乗用車のガソリンは底をつきかけていた。「今回見つけられなかったらと思うと」と安堵の表情を浮かべた。

2011年3月14日月曜日

英紙が1面で日の丸に「がんばれ、東北。」


13日付の英紙インディペンデント・オン・サンデーは1面トップで日の丸の赤い円の中に「がんばれ、日本。がんばれ、東北。」と日本語で大見出しを掲げ、東日本大震災の被災地に応援メッセージを送った。

 脇見出しで同じ意味の英語を記し、「死者は少なくとも1700人、経済は大打撃、原発では爆発。だが日本は津波の被害から立ち上がろうと闘っている」と報じた。

 ほかの各紙もほとんどが2日連続して1面トップで震災を報道。津波被害や救助の様子などの大きな写真付きで「消えた町」(メール・オン・サンデー)「死者1万人の恐れ」(オブザーバー)などと伝えた。(共同)

2011年3月12日土曜日

大地震の「恐怖」語る楽天イーグルスの選手たち

東北沖を震源とする「東日本巨大地震」で、宮城県や岩手県、福島県を中心に被害が拡大している。仙台に本拠地を置くプロ野球チーム、東北楽天ゴールデンイーグルスの選手たちはそれぞれ、地震の様子をブログに綴っている。

若きエース、田中将大は2011年3月11日、「無事です」とブログを更新。「こういう時こそ協力しあうことが大切です。力を合わせていきましょう」とファンに呼びかけた。

外野手の平石洋介は「震え上がった」という。平石自身は遠征先で、また家族も仙台を離れていたため難を逃れた。だが、ブログを書いた時点で「まだ連絡がつかない知り合いもいます」と心配そうだった。以前大阪に住んでいた平石は阪神大震災も経験しているといい、「今回はそれ以上の規模とか…」と改めて恐怖の様子を振り返った。

2軍コーチを務める関川浩一は、頻繁にツイッターに投稿。「先生、ご無事ですか?」と知り合いに呼びかける一方で、有益と思われる地震情報をリツイート(再投稿)して広めたり、「余震が続いてます。被災地の方は不安でしょうが周りの人と助け合って頑張って下さい!」と励ましのメッセージを送ったりしていた。

2011年3月10日木曜日

【エンタがビタミン♪】はるな愛が「実はニューハーフになりたくなかった」過去を告白。


タレントのはるな愛がテレビ番組でニューハーフになるきっかけとなった過去の体験を明かした。

はるな愛は2009年に「ミス・インターナショナル・クイーン」で優勝して世界一美しいニューハーフの名を手に入れた。昨年は「24時間テレビ 愛は地球を救う」で初のニューハーフマラソンランナーとして感動のゴールを果たす。
着実にニューハーフタレントとして人気を得てきたはるな愛だが、実はニューハーフになる気はなかったというのだ。
3月6日に放送された「ボクらの時代」で友人の藤原紀香らと共演したはるな愛がその過去を明かした。

はるな愛の大阪の実家はお好み焼き屋であるが、彼が中学2年生の頃に一時『飲み屋』をしていたことがある。
その店の常連客から「ケンちゃん(はるな)みたいな女っぽい男の人がやってる店がある」と連れて行ってもらったのがニューハーフの店だったのだ。
彼はそれまでにテレビでニューハーフタレントの草分けといえるカルーセル麻紀などを見て「ニューハーフ」の存在は知っていた。しかし「私は女になりたい。こういう人にはなりたくない」と自分とは無縁だと思っていたのである。
だが、その店で見たニューハーフ達は彼のイメージをガラリと変えた。女性と同じくキレイにメイクして楽しそうに踊るニューハーフを見て彼は「わたしもここで働きたい」と思ったのだ。
彼はこの出来事がきっかけで、高校を中退するとショーパブ「Tootsie」梅田店で働くことになった。

数年後、芸能界に入る決意をしたはるな愛は店をやめて上京するが、芸能人としての仕事も無くビルの清掃などのアルバイトで暮らした。
やがて資金ができたところでバーを経営するが客は少なかった。そんな時に「男の声を出してボケると客が来るようになった」ことがはるなの芸風の基となるのだ。
その頃はまだ女性らしい甲高い声も出ていたのだが、ある日ポリープができて現在のような低い声しかでなくなった。
しかし、それを機に「自分は男なんだと受け入れることができた」とはるなは明かす。
「認めたくなかったことを認めたら周りとうまくいくようになった。全部が動き出した」と言うのだ。
「それまで、自分が作った狭い世界に閉じこもった」と本音を話すはるなに、友人の藤原紀香が「よう頑張ったな」としみじみと伝えた。
紀香はもう一度「ありのままの自分を受け入れないと、人も受け入れてくれないっていうことね」と自分に言い聞かせた。そして「そこまでは聞いたこと無かったわ」と言うと、はるなが嬉しそうに「そうだっけ?」と返したのが印象的だった。

タレントとして独自の道を確立したはるな愛の魅力の秘密は、そんな苦しみの中から生まれていたのである。

2011年3月8日火曜日

安い、早い、手軽! 電子自費出版にブームの兆し


電子書籍を閲覧できる携帯型端末機の普及に合わせ、「電子自費出版」を後押しするサービスがインターネット系企業を中心に相次いでいる。自作の文章を安く、手軽に、早く発表できる点が特徴で、中には無料で作成、配信するサービスもある。先行する米国では電子本で人気を得た作品が印刷物として書籍化された例がある。日本にも自作を百冊以上売ったOL作家がいるなど、趣味の幅を広げるとともに、新人作家を生み出す新たなルートとしても利用が拡大しそうだ。

 ネット関連サービスのpaperboy&co.(ペーパーボーイ・アンド・コー、東京都)の電子出版サービス「パブー」のサイトでは、すでに9800冊以上の電子本を公開している。小冊子程度の作品から小説、漫画、写真集などジャンルは幅広い。

 登録すれば作者はサイトを無料で利用でき、作品の公開価格は無料から3000円までの間で選べる。有料作品では売り上げの70%を作者が受け取る。あるOL作家は歴史小説を有料で公開し、百冊以上を売ったという。


中堅出版、アルクの子会社、ヒトメディア(東京都)は昨夏から無料サービス「WePublish(ウィーパブリッシュ)」の提供を始めた。森田正康社長は「自身の知識を社会に提供したいという需要は大きい。大学の研究者らが論文を出版する例もある」と話す。ドリームネッツ(広島県)も自費出版サイト「ウック」を昨秋開設。月1000円からの有料サービスだが「書きためたブログを出版した人もいる」(井上一成社長)という。

 印刷物で自費出版をする場合、ページ数にもよるが「300部で100万円前後」(NPO法人の日本自費出版ネットワーク)が自己負担の相場とされる。また作業も煩雑で、納品までに1カ月以上かかる。電子本なら原稿さえ完成すればすぐに“出版”できる。

 早さ、安さ、手軽さから米国では友情をテーマにした自費出版の電子小説が人気を集め、印刷されて書店に並んだケースもある。

 ブームの兆しに、シャープと共同で配信サービスを始めたカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が「将来的には扱う方向で検討する」とするなど、電子自費出版はさらに広がりそうだ。

 ただ、編集者の目を通さない電子本には質的な問題を不安視する向きもある。出版規模が拡大するにつれ、内容のチェック体制が課題として浮上しそうだ。

2011年3月6日日曜日

小沢氏団体、政治資金でディスコ、キャバクラも 少額領収書で判明

民主党の小沢一郎元代表(68)の関係政治団体「誠山会」が平成21年、沖縄のディスコの飲食代を「政治活動費」名目で支出していたことが5日、産経新聞の調べで分かった。女性が接客するキャバクラなどの飲食代計3万4千円も計上。識者からは「支出として不適切」との指摘があがっている。(調査報道班)
 同団体が保管する1万円以下の少額領収書を情報公開請求して判明した。
 領収書によると、同団体は、若者の間で「クラブ」と呼ばれる那覇市の繁華街にあるディスコで、同年5月21日に6千円、同6月20日にも5千円を支出した。ディスコ側の説明によると、同店では大型のスピーカーで音楽を流し、酒を飲みながら客が自由に踊ることができる。音楽イベントなども行うが、「政治団体のイベントはしたことがない」という。
 女性従業員が接客するキャバクラやラウンジなどの飲食費も計6回計上。那覇市のディスコと同じ繁華街にあるキャバクラで、ディスコの領収書と同じ5月21日に9千円を支出した。広島市や熊本市、長野県飯田市などの高級クラブやスナックなどでも、計2万5千円を計上していた。
 小沢氏の事務所は「秘書が支援者との会合に出席した際、会費として支払ったもので、適正に処理している」としている。
 だが、同団体は21年、民主党への政党交付金を受領する小沢氏が代表の政党支部から、2200万円の寄付を受けており、政治資金に詳しい神戸学院大法科大学院の上脇博之教授(憲法学)は「ディスコやキャバクラで政治的な会合ができるのか。政党交付金は税金であり、使い道として不適切だ」と指摘している。
 同団体は今年1月、産経新聞の指摘で政治資金でキャバクラ代を支出していたことが発覚したばかり。